2012/10/28更新
WordPressの構築 
CORESERVER上にWordPressを構築する手順です。
他のレンタルサーバー等でも大体一緒だと思います。
WordPressのバージョンは 2012/10/25 時点での最新 3.4.2 を使用します。
動作環境 
WordPress を設置するには PHP・MySQL が使えるサーバが必要です。
本体のダウンロード 
- 公式サイトから、本体をダウンロードします。
.zipと.tar.gz形式のどちらかが選択できます。
今回は.tar.gz形式でダウンロードし、サーバー側で解凍することにします。

データベースの作成 
WordPressを構築するには、データベース(MySQL)が必要です。
以下はCORESERVERでのMySQLデータベース作成方法です。
- CORESERVER管理画面>データベース から、データベースを作成します。
- 「選択」をチェックします。
- 「DB/ユーザー名」にデータベース名を入力します。
「(コアサーバーのユーザー名)_(入力した名前)」が、フルネームになります。
このユーザ名と後述のパスワードは後で必要になるので控えておきましょう。
- 「パスワード」にデータベースアクセス用のパスワードを入力します。
アカウントのパスワードとは別なので、好きなパスワードを入力してください。
- 「文字コード」はUNICODEを選択します。
- 「メモ」は何を記入してもかまいません。ただのメモです。
後で見た時にどのサイトのデータベースかわかるよう、サイト名やドメイン名を入れておくと良いと思います。
サーバーにインストール 
先程ダウンロードしたWordPressをサーバーにインストールします。
- FFFTPなどのFTPソフトを使用し、「/wordpress-3.4.2-ja.tar.gz」を適当な場所にアップロードします。
ここではアップロード場所は/virtual/user/tmp/ として説明します。
- シェルを立ち上げます。
SSHで接続し、シェルを立ち上げる方法はこちらを参照してください。
- アップしたディレクトリに移動します
$cd /virtual/user/tmp/
- tar.gzで圧縮されているので、解凍します。
$tar zxvf wordpress-2.9.1-ja.tar.gz
うまく解凍されると「wordpress」というフォルダが出来あがります。
- wp-config.phpを作成します。
wp-config.phpというファイルに基本設定を記述します。
wp-config.php はデフォルトでは存在しないので、サンプルとなるファイルからwp-config.phpを作成します。
以下のコマンドでwp-config-sample.phpと内容が全く同じwp-config.phpを作成します。
$cd wordpress/
$cp wp-config-sample.php wp-config.php
- wp-config.phpを作成したら、viもしくはFTPで持ってくるかして、中身を編集します。
とりあえず編集する箇所は3箇所です。
/** WordPress のデータベース名 */
define('DB_NAME', 'user_hoge');
/** MySQL のユーザー名 */
define('DB_USER', 'user_hoge');
/** MySQL のパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'pass');
データベース作成時のデータベース名とパスワードを入力します。
DB_NAMEとDB_USERは同じで大丈夫です。
- wordpressフォルダの中身を、ドメインのフォルダに全て移動してください。
$mv ./* /virtual/(ユーザー名)/public_html/(ドメインルート)/
自動アップデートとプラグインの為の設定 
CORESERVERはPHPがセーフモードで実行されるため、WordPressの自動アップデートやプラグインのインストールなどを実行すると、次のようなエラーが出ます。
Warning: touch() [function.touch]: SAFE MODE Restriction in effect...
そこで、PHPファイルをCGI モードで実行することでエラーを回避します。
アップデートで使用するPHPファイルはupload.php, update.php, update-core.php、プラグインのインストールで使用するファイルはplugin-install.phpなので、
/virtual/user/public_html/domain/wp-admin/.htaccess
に以下を追記します。
viで編集。無ければ作成する
$vi .htaccess
こんな感じで追記
<Files async-upload.php>
AddHandler application/x-httpd-phpcgi php
</Files>
<Files upload.php>
AddHandler application/x-httpd-phpcgi php
</Files>
<Files update.php>
AddHandler application/x-httpd-phpcgi php
</Files>
<Files update-core.php>
AddHandler application/x-httpd-phpcgi php
</Files>
<Files plugin-install.php>
AddHandler application/x-httpd-phpcgi php
</Files>
一時ファイルを保存するフォルダが必要な場合があるので、以下の手順で一時フォルダを作成し、指定します。
- 一時フォルダを作成(tmpなど)。
- パーミッションを 707 にします。
- wp-config.php に次の一行を追記します。
define ('WP_TEMP_DIR','作成した一時フォルダの絶対パス');
WordPressにアクセス 
以上でインストールは終わりです。
ドメインのurlにアクセスすれば、WordPressの初期設定画面が表示されるはずです。
http://(ドメイン)/
以上です。おつかれさまでした。